ビジネスに、ショッピングに、観光に。東京副都心のひとつ「錦糸町」
錦糸町は東京都が指定する7つの副都心のひとつ「錦糸町・亀戸副都心」に含まれるエリアです。アクセス良好なビジネス街としての顔も持ちながら、古くから続く下町文化の名残も感じられる街並みを楽しむことができます。
アクセスの良好なビジネス街
錦糸町駅にはJR東日本の総武線、東京メトロ半蔵門線が通っており、関東各方面へのアクセスが抜群です。
千葉駅から三鷹駅をつなぐJR総武線の快速列車が停車します。快速列車を使えば錦糸町駅から東京駅まで10分で行くことができ、新幹線への乗り換えも簡単です。新宿までは乗り換えなしで25分、快速列車を使えば横浜駅へ約40分で到着できます。御茶ノ水駅を経由すれば、池袋駅までかかる時間も30分を切ります。
千葉からのアクセスも良く、錦糸町駅から千葉駅までは総武線快速で30分ほどです。千葉県にお住まいの方が通勤・通学するのに便利な土地といえます。
さらに、錦糸町駅には東京都心を横切る東京メトロ半蔵門線も通っています。渋谷まで30分で到着し、東急田園都市線に接続すれば神奈川県方面へ行くこともできます。押上方面の電車に乗れば東武伊勢崎線・日光線とも接続しており、埼玉県・群馬県・栃木県へもアクセス可能です。
バスのターミナルとしても優秀な錦糸町駅には、都営バスだけで20路線以上が発着しています。鉄道だと乗り換えが必要な場所でも、バスなら乗り換えなしで行ける場所があります。豊洲・新木場・お台場・後楽園近辺などは、バスのほうが便利かもしれません。
墨田区が運営する区内循環バス「すみだ百景 すみまるくん」が停車するのも錦糸町駅ならでは。すみまるくんは全路線100円で乗ることができる大変お得な公共交通機関です。300円の1日乗車券を購入すれば、区内の観光スポットを回るのにも利用できます。
整備の充実が目立つ錦糸町駅周辺
近年、錦糸町駅周辺は再開発が進んでいます。特に北口側の整備はめざましく、ファミリー向けのマンションや大きな商業施設が見られるようになりました。
北口一帯に建つ8棟の大きな複合施設「アルカタワーズ錦糸町」は、錦糸町再開発を象徴する建物群です。商業施設「アルカキット錦糸町」、東武グループの旗艦ホテル「東武ホテルレバント東京」、1800席の大ホールを備えた「すみだトリフォニーホール」、ほかにもマンションやオフィスビルなどが新しく建てられました。
北口にはもうひとつ、大型の複合施設「オリナス」があります。オリナスは4層の吹き抜けで作られたショッピングモールと大規模なシネマコンプレックス、隣接する錦糸町公園から続く緑地が特徴です。かつて、この土地は時計メーカー「セイコー」の工場がありました。1997年に工場が閉鎖し、跡地の再開発でオリナス建設が決定したのです。2003年のオープン以降、週末になるとショッピングや映画鑑賞に訪れた家族連れでにぎわっています。
錦糸町駅の南口方面は歓楽街として有名ですが、一方で大型の商業施設も多数建設されています。駅ビルの「テルミナ」には家電量販店の「ヨドバシカメラ」や各飲食店、カルチャースクールなどが入居しています。駅前にある「マルイ錦糸町店」には多数のアパレルショップが出店しており、北口側の商業施設にあるファッションブランドと競合しています。
また、南口には東京楽天地(旧江東楽天地)が古くからビルを構えています。3つの棟で形成されている東京楽天地には、24時間営業のスーパー「西友」やその他飲食店、スパやヘアサロン、映画館などが入っています。2018年秋には館内に商業施設「パルコ」のオープンも予定されており、錦糸町駅南口へショッピングに訪れる方がさらに増えそうです。
文化と芸術の街
錦糸町はビジネス・産業分野以外に、文化・芸術の発展にも力を入れています。「すみだトリフォニーホール」は、錦糸町の文化的な象徴ともいえる建物です。1997年に開館したコンサートホールは音響設備やアクセスにも優れており、たちまち人気になりました。特に小ホールは都内にしては破格の値段で借りられるため、学生やアマチュア団体に重宝されています。
錦糸町のある墨田区には30館近くの小さな博物館が点在しています。錦糸町駅から近い場所には「ブレーキ博物館」や「乾燥木材工芸資料館」があり、墨田区ゆかりの工芸品や工業製品に触れることができます。
また、「すみだ北斎美術館」へ続く「北斎通り」を歩けば、道端のあらゆるところに飾られた北斎の絵画を鑑賞しながら散歩を楽しむことができます。錦糸町駅隣の両国駅近くには巨大な「江戸東京博物館」があり、墨田区の主要観光スポットとして大勢の人々が訪れているようです。
徒歩圏内にはスカイツリー
錦糸町のすぐ近くには「東京スカイツリー」があります。錦糸町からスカイツリーへと真っすぐ続く大通りを歩けば、20分ほどでたどり着くことができます。2012年に開業した東京スカイツリーは、周辺地域にさまざまな経済効果をもたらしました。スカイツリー周辺の地価は年々上昇しており、錦糸町も例外ではありません。スカイツリーは各所からアクセスも良く、仕事帰りにも訪れることのできるレジャースポットとしても人気です。
どんな飲食店がある?(1km圏内)
繁華街である錦糸町には居酒屋431件、BAR166件と、酒席を楽しめる店が集まっています。うどん・そば屋は56件、ラーメン店は70件であることに対して、和食店の数が457件、中華料理店122件、カフェ104件であるため、落ち着いて食べられる飲食店が人気のようです。
どんな業態が出店チャンス?
錦糸町では居酒屋と和食店のニーズが高くなっています。錦糸町で店を出すなら居酒屋か和食店がおすすめです。アクセスの良い駅が近くにある錦糸町なら、仕事帰りのサラリーマンや休日に訪れる家族連れなど、幅広い層をターゲットにできるでしょう。
どんな客層?
【平日/昼】
錦糸町の昼間人口は約28万人で、その中のおよそ10万人が他地域からの通勤・通学者です。特にサラリーマンの数が多く、ランチ料金の平均単価は1,000円以内と、リーズナブルな価格帯に落ち着いています。
【平日/夜】【土日】
錦糸町の夜間人口はおよそ25万人です。仕事や学校の帰りに連れだって飲食店へ立ち寄る方が多いためか、ディナーの平均単価は3,000~4,000円とお手頃です。
人口特性
平成30年1月1日現在、錦糸町の人口総数は268,898人で、世帯数は147,988です。
25~49歳の人口が多いことからも、働き盛りの方が多く住んでいるようです。特に人口の多い錦糸一丁目と錦糸四丁目には、区立小学校や錦糸公園があり、ファミリー層も多く住んでいるようです。