東京都江東区の新木場は、廃棄物の埋め立てによってできた街です。
駅周辺にはオフィスビルが立ち並び、ビジネス街として栄えています。また、公園や娯楽施設が多くあることから、休日に遊びに来る方も多くいらっしゃいます。一方で、マンションや団地は少なく、住民が少ないという一面もあります。
ここでは、新木場の特徴についてお伝えします。ぜひお店を出店する際の参考にしてみてください。
埋め立てによって生まれた新しい街
新木場は、東京都江東区の新木場1~4丁目を指すエリアです。人工島であり、廃棄物を埋め立てて作られました。江東区湾岸にあり、北は夢の島、南は岩州、北西は辰巳と接しています。
新木場は、木場の移転先として生まれた街であるため、現在でも合板工場や材木商の事務所が多く存在します。木材・合板博物館のような施設も有名です。
一方で、1980年代から急速に開発が進んだことにより、ビジネス街としても栄えています。駅前にはオフィスビルが立ち並び、どこか都会的な雰囲気が漂っています。
新木場には、マンションや住宅団地がほとんどありません。住民の数はとても少なく、日中に新木場にいる方の大半は仕事や観光で訪れた方たちです。治安が良く、過ごしやすいエリアですが、ファミリーで住むのにはあまり適さないかもしれません。
公園やアミューズメント施設が多いのも新木場の特徴です。周辺には新木場公園・夢の島公園・葛西臨海水族園といったように、遊べる施設がたくさんあります。新木場駅は交通アクセスが良く、東京駅からは約10分、新宿駅・渋谷駅・池袋駅からは30分ほどで向かえます。
どんな飲食店がある?(1km圏内)
新木場には飲食店があまり多くありません。その中で、もっとも多いのは和食(14軒)で、次いで多いのが居酒屋(9軒)やカフェ(8軒)でした。アミューズメント施設を訪れた際に立ち寄って休憩したり、帰りにお酒を飲んだりできる店舗が人気を集めています。新木場周辺で働く人々のランチ需要も考えられるでしょう。
どんな業態が出店チャンス?
新木場に出店するなら、『和食屋』や『居酒屋』の業態にチャンスがあると考えられます。土地柄と合っていない出店をすれば、どんなに良いお店でも人気が出づらくなります。同業態のお店を出せば、失敗するリスクは低いと考えられます。
どんな客層?
【平日/昼】
新木場のある江東区では通勤や通学で多くの方が訪れます。飲食店のメニュー価格は、ビジネスマンや学生がお昼に利用しやすいように、1,000円以下であるケースが一般的です。
【平日/夜】【土日】
土日の江東区は観光に訪れた方で賑わいます。若者向けのアミューズメント施設も多いため、飲食店の価格は1,000円以下であるケースが多くなります。
人口特性
新木場は人口がとても少ない街です。新木場1~4丁目に住んでいるのは、2018年9月1日時点で48人のみで、住民のほとんどが男性になります。住居としてよりも、観光スポットとしての役割が大きいエリアです。江東区全体を見てみると、男性が255,670人なのに対し、女性は261,639人と、女性の方が多くなります。
乗降人数
新木場駅には、JR京葉線、東京メトロ有楽町線、東京臨海高速鉄道りんかい線が乗り入れています。2017年の1日平均乗車人員は、JRが77,874人で、東京臨海高速鉄道が33,268人でした。また、東京メトロの1日平均乗降人員は109,841人です。大変多くの方が利用する駅になります。
新木場の賃貸相場
新木場で部屋を借りる際の相場は、1Kで11.5万円、1LDKで15万円、2LDKで17.9万円です。江東区は、23区の中では品川区や豊島区と同程度の賃料のエリアです。しかし、新木場の賃貸相場は江東区全体の平均よりも高くなっています。
新木場の店舗賃料相場
新木場のある江東区の平均坪単価は、17,861円です。都内の物件の中では平均的な価格のエリアに入ります。毎月の賃料は20~40万円という物件がもっとも多く、次いで多いのは20万円未満の物件でした。新木場の賃料相場は高額であるため、多めに予算を用意しましょう。