武蔵小杉駅は、5つの路線が乗り入れる接続駅です。駅周辺は、近年の大規模開発による商業施設の充実やタワーマンションの建設などにより、生活利便性が急速に向上。
近年武蔵小杉は、住みたい街ランキングで常に上位にランクインするほど、居住地としての人気を高めています。
こちらでは、そんな武蔵小杉の魅力についてご紹介します。
大規模開発で急成長した、人気急上昇中の武蔵小杉
武蔵小杉と聞いてどんな街並みをイメージするかは、世代によって異なるのかもしれません。なぜなら武蔵小杉は、90年代まではどちらかというと殺風景な街という印象が強かったものの、2000年代中盤以降の急速な再開発によって、近代的でおしゃれな街へと変貌を遂げた街だからです。この再開発は、周辺に住む人々の利便性を格段に上げるとともに、武蔵小杉に著しい人口の増加をもたらしました。現在は特に、タワーマンションに住む富裕層やファミリー層の居住地として、高い人気を誇っています。
抜群のアクセスを誇る街
2010年にJR横須賀線の新駅として武蔵小杉駅が新設されたことにより、5つの路線が接続する駅となった武蔵小杉。横須賀線のほかには、JR南武線、湘南新宿ライン、東急東横線、目黒線が乗り入れ、渋谷や池袋といったターミナル駅をのみならず、自由が丘やみなとみらいなど話題の街へも、乗り換えなしで出ることができます。ちなみに所要時間は、渋谷へは13分、東京へは20分、横浜へは11分となっており、30分もあればあらゆる街へ繰り出すことができるという便利な街です。また、成田エクスプレスを利用すれば、成田空港へも1時間半でつくことができます。
大規模開発による急成長
1995年、地区初の高層ビルとなる「武蔵小杉タワープレイス」の完成を皮切りに、武蔵小杉駅周辺の再開発は、2000年代中盤から徐々に活発化していきました。駅前に「ららテラス」や「グランツリー」といった商業施設ができ、また現時点で14棟ものタワーマンションが完成していることからも、再開発の規模の大きさをうかがい知ることができます。ちなみに最も最近に完成したタワーマンションとしては、2017年の「パークシティ武蔵小杉 ザ ガーデン タワーズ イースト」があります。
これらの開発と前述の横須賀線新駅開設も相まって、武蔵小杉の居住人口は急速に増加し、現在も増え続けています。そうした急激な人口増の一方で、朝の通勤ラッシュ時には、駅の入場規制があるほど混雑をきたすという弊害も生まれており、一方ではその対策も急がれています。
オフィス街としての一面も持つ、武蔵小杉
都心へアクセスしやすい巨大なベッドタウンでありながら、平日の武蔵小杉にはスーツ姿のビジネスパーソンの姿も多く見受けられます。
以前は町工場が建ち並ぶ印象の強かった武蔵小杉ですが、2000年に「NEC多摩川ルネッサンスシティサウスタワー」が竣工、その5年後にはノースタワーも完成し、街は大企業の事業所を支える住宅街として一変しました。
武蔵小杉は、NECやキャノン、富士通などの事業所のほか、区役所・消防署・警察署・図書館・拠点病院といった行政機関や各種施設が集中するエリアでもあるため、居住人口だけでなく、働く人たちの数も他のベッドタウンに比べて多くなっています。
等々力緑地など、豊かな自然に恵まれた街
春には桜並木が続く二ヶ領用水(にかりょうようすい)脇の散歩道、駅の東側を南北に流れる多摩川河川敷など、近代的なタワーマンションとコントラストをなすような、豊かな自然も武蔵小杉の魅力の一つです。中でも、陸上競技場や球場、とどろきアリーナ、テニスコート、釣池などを有する「等々力緑地」は、子育て世帯に人気の公園となっています。また、等々力陸上競技場では、Jリーグの川崎フロンターレの試合なども開催されているため、サッカーファンにもなじみの深い場所となっています。
下町情緒あふれる商店街も充実
武蔵小杉駅の南側には、「こすぎ南一番街」「センターロード小杉」「法政通り商店街」「武蔵小杉駅前通り商店街」といった多くの商店街があります。
府中街道を渡ってすぐの所にある法政通り商店街には、バリエーション豊かな飲食店をはじめクリーニング店や薬局、クリニックなど生活に根差した約85店舗が軒を連ねています。また昭和風情溢れる飲み屋街「センターロード小杉」は、早い時間からお酒を楽しむ人たちで賑わいます。
このように、開発によって近代化された街並みだけでなく、昔ながらの商店街も健在な武蔵小杉。グランツリーで最新のショッピングを楽しむもよし、商店街で昭和風情に触れるもよしと、新旧それぞれの楽しみ方が味わえる点も、武蔵小杉ならではの魅力といえます。
どんな飲食店がある?(1km圏内)
武蔵小杉に最も多い飲食店は和食(226件)です。次いで、居酒屋(200件)・カフェ(74件)と多くなっています。どちらかというと和食優勢ではありますが、イタリアンも43件あり、割と多い比率を占めているのが特徴です。
どんな業態が出店チャンス?
武蔵小杉に出店チャンスがあると考えられるのは、『和食』や『居酒屋』の業態です。これらのお店は武蔵小杉にたくさんあるため、地域と合っていると考えられます。和食や居酒屋を開店予定の方は、武蔵小杉を候補に入れてみてください。
どんな客層?
【平日/昼】
都心のベッドタウンでもあり、ビジネスの拠点としても機能している武蔵小杉は、平日昼間は周辺で働くビジネスパーソンや近隣在住の主婦層がターゲットになります。
メニューは1,000円以下の店と2000円以下の店が多いようです。
【平日/夜】【土日】
夜間は通勤していた人たちが帰ってくるため、さらに人口が増加します。
平日は、仕事帰りのビジネスパーソン、土日はディナーを楽しむファミリー層がメインターゲットになります。メニューは3,000~4,000円が平均的です。
人口特性
武蔵小杉のある川崎市中原区の総人口は257,933人(2018年)です。その中でも、世帯数は130,719世帯となっています。ファミリー層や富裕層が多く住んでいるエリアです。男女比を見てみると、全体的に男性の人数が若干多い傾向にあります。
乗降人数
武蔵小杉駅には、JR南武線・横須賀線・湘南新宿ライン、東急東横線・目黒線の2社5路線が乗り入れています。
JRの2017年度の1日平均乗車人員は129,637人となっており、湘南新宿ラインの駅では新宿駅・池袋駅・横浜駅・渋谷駅・大宮駅・大崎駅・恵比寿駅に次いで第8位となっています。
また、東急東横線 の 2017年度の1日平均乗降人員は176,606人、目黒線 の 2017年度の1日平均乗降人員は48,857人となっており、東横線の駅では渋谷駅、横浜駅、中目黒駅に次ぐ第4位となっています。
武蔵小杉の賃貸相場
武蔵小杉で部屋を借りる場合の相場は、ワンルームの場合7.48万円、1LDKの場合13.42万円です。また2LDKは19.64万円となっています。周辺駅と家賃相場を比べると、高すぎず安すぎずという感じですが、アクセスや生活利便性を考えれば決して高くはない金額だと言えます。
武蔵小杉の店舗賃料相場
武蔵小杉の店舗賃料は、月に20~40万円という方がもっとも多くいらっしゃいました。こちらが全体の41%を占めています。次いで多いのが、20万未満と40万~60万で共に24%となっています。平均賃料相場の推移を見てみると、2016年に一度はねあがり、その後少し下がったものの、2018年にかけて再度緩やかに上昇してきている状態です。