台東区の北部に位置する三ノ輪、北側から北東部は荒川区南千住に隣接し、南東部は台東区日本堤に、南部は台東区竜泉、西部は台東区根岸に接しています。商店やビル、寺院、そして住宅街などが混在しているエリアです。中心エリアにある大関横町交差点は明治通り、昭和通り、日光街道が交わる交通の要衝にもなっています。
都心から少し離れ、落ち着いた雰囲気の三ノ輪
三ノ輪は都心から少し離れていることもあり、落ち着いた雰囲気の街です。昔はドヤ街といったイメージもありましたが、再開発が進んだことで、現在では治安の良いきれいな街となりました。落ち着いた雰囲気の街とはいっても、中心エリアとなる三ノ輪駅周辺には多くの商業施設が立ち並んでおり、とてもにぎやかです。飲食店やショッピング施設のほか、スポーツジムもあります。
また、このエリアのシンボル的な存在となっているのが、三ノ輪駅から100mほどのところにある「ジョイフル三ノ輪商店街」でしょう。どこか昔懐かしい温かみのある商店街であり、いわば三ノ輪の台所のような存在です。最近ではテレビなどのマスコミにも取り上げられることが多く、ちょっとした観光スポットにもなっています。
三ノ輪は都心から少し距離があるものの、日比谷線を利用すれば10分ほどで上野や秋葉原に出られます。上野からであれば、30分程度で新宿へ行くこともできるため、都心への通勤にもぴったりなエリアです。そのため、落ち着いた環境で生活を送りたい方が多く暮らしているのも特徴のひとつとなっています。東京スカイツリーからも近く、さまざまな場所からその姿を見られるエリアでもあります。
どんな飲食店がある?(1km圏内)
江戸時代は飲み屋街として栄えていたこともあって、決して広いエリアではありませんが、非常に多くの飲食店が集まっています。特に多いのが和食のお店で210件以上あります。次いで多いのが居酒屋です。和食を中心にお酒を楽しめるお店が人気のエリアと言えるでしょう。
どんな業態が出店チャンス?
三ノ輪は「和食」と「居酒屋」の需要が非常に高いエリアです。繁盛店の多くは和食と居酒屋となっています。賑わっているお店の近くに新規出店すれば、それだけ人目にも止まりやすくなるため、最初の段階から多くの客入りを期待できるでしょう。
どんな客層?
【平日/昼】
台東区の昼間人口は減少傾向にありますが、2010年のデータで294,765人となっています。ランチの平均単価は1,000円以下で、付近で働く会社員がメイン客層といえるでしょう。ただ、住宅街に近いこともあり、地域住民もターゲットとなります。
【平日/夜】【土日】
台東区の夜間人口もやはり減少傾向にありますが、特別区などとの乖離率は低くなっています。ディナーの平均単価も1,000円以下で、主に帰宅する会社員が客層となるでしょう。
人口特性
三ノ輪1丁目から三ノ輪2丁目の人口は3,090人です。それほど広いエリアではありませんが、比較的人口密度が多く、住宅街も多く、幅広い年齢層の方が暮らしているといえるでしょう。台東区全体の割合からみると外国人世帯は少なめです。
乗降人数
三ノ輪駅の1日の平均乗降人数は41,249人です。2000年から平均乗降人数は増加を続けており、2006年に35,000人を突破。その後も増加し続け、そして2017年には40,000人を超えました。この傾向から、今後も三ノ輪駅の乗降者数は増えていくと考えられます。
三ノ輪の賃貸相場
三ノ輪の賃貸相場は、台東区エリアの中でも比較的安く、駅から徒歩10分以内の相場で、ワンルームは7.41万円、2LDKで13.25万円となっています。ファミリー向けの3LDKなどの物件もあり、相場は15.84万円です。駅から徒歩11分以上のエリアであれば、さらに相場は下がり、ワンルームで5.15万円となります。
三ノ輪の店舗賃料相場
台東区では、小さなお店であれば、賃料は12~15万円ほどからでも借りることが可能です。居抜き物件であれば、初期投資150万円程度からでも開業ができるところもあります。それなりの規模のお店となれば、賃料は40万円以上です。