国際色豊かな街として知られる新宿区の大久保・新大久保。とりわけ日本有数のコリアンタウンがあることで知られており、近年の韓流ブームにおいては、流行の発信地として人気です。
新大久保は流行グルメ発信地
新大久保は、前述の通り国際色豊かな街としてテレビや新聞で取り上げられているので、知っている人も多いのではないでしょうか。
韓流ブームの到来で一層盛り上がり、都内で韓国にプチトリップできるスポットとして人気化しました。
今でこそこんなに栄えているコリアンタウンですが、コリアンタウンが作られ始めた1950年代頃は、今ほど注目されていませんでした。
2002年の日韓サッカーW杯をきっかけにコリアンタウンの人々が大きく動き出します。
さらに2003年の流行した「冬のソナタ」をきっかけとする韓流ブームによって、人気に火がつき、現在のような人気スポットとして注目を浴び始めました。
新大久保は流行のグルメ発信地として有名です。コリアフードの定番でもある韓国チキン、サムギョプサルやチーズドックなどは依然として人気があります。
また、タピオカやかき氷、フルーツサンドなどの最近流行り始めたスイーツ店の出店も多いです。会社員・学生・観光客など幅広い年齢層の流入が見込めるため、あらゆるジャンルの流行グルメが人気化していきます。
どんな飲食店がある?(1km圏内)
新大久保でもっとも多い業態は居酒屋で、1300件が出店しています。その次に多いのは、和食屋です。また、コリアンタウンである新大久保には韓国料理屋と焼肉店も多く、他の地域よりも多くの店舗が出店しています。
どんな業態が出店チャンス?
新大久保はしゃぶしゃぶや焼き鳥など、肉とお酒を一緒に楽しめるお店が人気です。中でも「東京肉しゃぶ家」や「鳥みつ」は非常に有名で、とても人気があります。有名店の近くにはそのジャンルの飲食店も繁盛すると言われているので、焼肉、しゃぶしゃぶや焼き鳥などのお店が出店チャンスでありそうです。
また、コリアンタウンや日本語学校があるため、観光料理や東南アジア料理が狙い目ですが、これらの業態はそれぞれの国のシェフの方が出店しているので、日本人が出店するのは難しいかもしれません。
客層
【平日】
早稲田大学のキャンパスが近い新大久保は、ランチ平均単価が1,000円以内とリーズナブルです。格安料金で外国料理を食べられる店も多いようです。
【平日/夜】【土日】
新大久保のディナー平均単価は2,000円~3,000円です。新大久保エリアがある新宿区の夜間人口は305,716人であるのに対して、昼間人口は770,094人となっています。区外から訪れる会社員・学生・観光客などをターゲットにした店舗が多く見られます。
人口特性
新大久保のある新宿区は平成31年4月1日時点で、男性173,663人、女性172,762人、合計346,425人が住んでおり、男女比に大差はありません。その中で外国人人口は42,157人となっています。大久保1丁目~3丁目の人口は男性9,064人、女性8,563人、合計17,627人です。男性のほうがやや多くなっています。
乗降人数
新大久保にはJR山手線が乗り入れています。2021年の1日平均乗降人員は71,444人となり、コロナ禍で一時的に下がったものの右肩上がりに増加しています。
大久保駅にはJR中央・総武線が乗り入れています。2021年の1日平均乗降人員は20,083人となり、コロナ禍で一時的に下がったもののコロナ前に戻りつつあります。
賃貸相場
新大久保の賃貸相場はワンルーム9万円、1LDK16万円、2LDK21万円、ファミリー向けの3LDKになると26万円ほどになっています。同じく都内主要エリアに属する山手線沿い駅周辺の賃料と比較すると低め~中間程度の価格帯です。
店舗賃料相場
新大久保の店舗は、60%が40万円以下の賃料で借りられる物件です。その中でも20~40万円の店舗がもっとも多く、全体の40%を占めています。平均坪単価は23,874円です。