関内は産業・商業・観光など、あらゆる面で横浜市の中心となるエリアです。歴史ある文化財と現代的な建築物が共存する街並みは、地元住民のみならず、横浜を象徴する街として観光客からも広く愛されています。
今回はそんな関内の街情報をお届けします。関内に住んでみたいと考えている社会人や学生、また飲食店進出を計画しているオーナーは、ぜひ参考までにご一読ください。
関内のグルメ
ビジネスや観光の拠点である関内は、歴史的建造物と官公庁が集まる旧市街と、みなとみらいに囲まれたエリアです。そのためビジネスパーソンからファミリーまで多くの人で賑わっています。それらのニーズに応えるため、飲食店のバリエーションも豊かです。
文明開化の音がする―横浜とともに歩んできた老舗
横浜といえば、港町ゆえに様々な文化の入り口でもありました。外国人居留地だった関内は、西洋からの食文化がいち早く入り込んだ街といえます。そのため、関内には昭和初期や明治に創業し、今も変わらぬ味を守り続けている老舗がとても多いです。
その一例として、とんかつ屋の「勝烈庵(かつれつあん)」や、てんぷらの老舗「登良屋(とらや)」、牛鍋屋「荒井屋」、西洋菓子と喫茶・レストランの「馬車道十番館」などがあります。
多国籍なグルメが味わえる街
関内周辺には、アジア系外国籍の方々も多くすんでいます。そのため、特に伊勢佐木町エリアには、本格的な韓国料理や中国の地方料理、ベトナムやタイ、インド料理など多国籍なメニューをいただけるお店も充実しています。
9種類の手打ち麺から好きな麺を選べる「中国蘭州牛肉ラーメン 国壱麺 関内店」や、本格的な刀削麺がいただける「華隆餐館」、台湾家庭料理の「口福館」や「五味香」、そして新しいところでは韓国風フライドチキン専門店「クリスピーチキンアンドトマト」とチゲの専門店「THE TōFU CENTER」など、日本にいながら本場さながらのの味と雰囲気を楽しむことができます。
忙しいビジネスパーソンのランチには
関内駅周辺には、ありとあらゆる飲食店がひしめいています。有名チェーンは一通りそろい、短時間でサクッと済ませたいときにはラーメンや町中華、がっつり食べたい時には定食や丼もの、落ち着いた雰囲気のバルやカフェも数多いです。
そんな中でも、ビジネスパーソンの定番といえばそば・うどん・ラーメンのようながっつりと腹持ちのよいランチではないでしょうか。
関内周辺には、そんなニーズに答える飲食店も多いです。特に人気なのが、”一日三時間だけ“がキャッチフレーズの三時間しかオープンしていないうどん屋「饂飩頑陣 本店」。
ランチ時には行列ができるものの、回転が早いので待ち時間も意外と少なく、中に入れば、だしソムリエによる究極の出汁と自慢のうどんが楽しめます。
関内の再開発
ここ数年の関内駅周辺は、いくつか変化がありました。前述の通りオリンピックの関係で横浜スタジアムが2019年にリニューアルしたことに加え、市庁舎がJR関内駅南口から、馬車道エリアへ移設されました。その関係もあり、新しい店舗が続々と増えています。
新市庁舎には、「ビルボードライブ横浜」や各種レストラン、スーパーなどが入り、地元民の生活を支えるとともに、周辺観光のついでに立ち寄れる場所にもなっています。また市庁舎周辺には広場があり、休日には多くの家族連れでにぎわっています。
どんな飲食店がある?(1km圏内)
関内には、居酒屋707軒、BAR 511軒など、仕事帰りや休日に立ち寄れるアクセスの良さから、宴会向きの店が多いようです。海の近い街であることから、新鮮な魚介に舌鼓を打てる和食店も人気で、776軒と多いです。
駅周辺はもちろん、徒歩圏内にも飲食店が充実しており、安く済ませたいときにはディープな居酒屋や立ち飲み屋なども目移りするほどたくさんあります。一方で、デートやちょっとしたお祝いなどに使えるおしゃれなフレンチやイタリアンの高級店も充実しています。
どんな業態が出店チャンス?
港町である関内は、古き良き横浜の歴史を感じさせる一方で、新しい文化にも寛容な街です。海外の文化や、珍しいものにも敏感で話題にも事欠きません。最近では、ヴィーガン対応の店が徐々にふえて来ている他、話題のCBDショップなどもいち早くオープンしています。
新規出店するお店の傾向としては、何かに特化した専門店が多い印象です。とはいえ、競合店がひしめく中で、店の質を高めていける土壌があるのも関内の魅力です。
乗降人数
JR東日本関内駅における2020年度の1日平均乗降人数は、38,514人と例年に比べて低い数字になっています。2001年には60,000人台だった数字は、近年は55,000人台にとどまっています。
同じく横浜市営地下鉄関内駅においても、2020年は32,490人と例年に比べて低い数字になっていますが、コロナウィルスの影響が出る前の1999年から2019年までは安定して40,000〜47,000人の間を推移しており、横浜市営地下鉄の駅の中では湘南台に次いで第10位の乗降人数を誇っています。
関内の賃貸相場
関内のワンルーム賃貸の平均家賃は80,000円、1DKでは103,000円です。またファミリー向けの2LDKや3LDKはそれぞれ153,000円、175,000となっています。治安の良いオフィス街やショッピングモール、その他観光スポットの多い魅力的な立地のため、JR京浜東北・根岸線沿いの平均家賃と比べると高額になっています。
関内の店舗賃料相場
関内の店舗は、月に40万円以下の賃料で借りられる店が7割近くあり、特に20~40万円の店舗が全体の4割以上になります。平均坪単価は2022年1月時点で16,733円となっており、2019年からあがったりさがったりを繰り返しています。