行政機関が集積する 川崎屈指の商業地域
川崎市高津区にある溝の口駅には、東急田園都市線及び大井町線の2線が乗り入れています。そのため渋谷や大井町へ出やすく、また、駅から徒歩2分のところにあるJR南武線 武蔵溝ノ口駅を利用すれば、川崎へも直通で出ることもでき、アクセスの便利な街です。
駅前には「ノクティプラザ」や「マルイ」といった商業施設が建ち並び、東急ストアやイトーヨーカドーなどのスーパーも充実。また区役所や税務署、ハローワークといった行政機関が集積していることからも、非常に生活利便性の高いエリアと言えるでしょう。
そうした住環境からか、周辺にはファミリー層を中心に幅広い世帯が居住し、高津区の人口は年々増加し続けています。
江戸時代の溝の口
江戸時代、古くから信仰の山として親しまれていた大山へ「大山詣で」をすることが、江戸っ子たちの間で流行していました。江戸時代中期の溝の口は、その「大山詣で」の通り道として多くの人々が行き交う宿場町として栄えました。
また江戸後期になると、大山街道を経由して駿河の茶、秦野のたばこ、伊豆のシイタケなどが幕府に運ばれるようになり、商業及び物流の中継点として発展。
溝の口にいち早く貨幣経済が浸透したのも、それらの商品が売りさばかれ、小規模な金融を行う質屋が集まるようになったからだといわれています。これらのエピソードは、溝の口が江戸の昔から商業の中心地だったことを思わせてくれます。
再開発も一段落し、住みよい環境が整う駅周辺
溝の口は、近年発展が著しい周辺の二子玉川や武蔵小杉などよりも、一足先に再開発が一段落していたエリアです。
1997年に、公益施設や銀行、事務所など様々な機能がそろった商業施設「ノクティプラザ」が開業し、99年にはノクティプラザと駅をつなぐペデストリアンデッキも完成します。このことによって、それまでごちゃごちゃした雰囲気だった駅前広場が一変し、溝の口駅周辺は近代的な商業施設の立ち並ぶ街並みへと変貌していきました。
現在の溝の口は、駅周辺に量販店やスーパー、商店街などが豊富にそろい、買い物に困ることはまずありません。またバラエティ豊かな飲食店もたくさんあり、駅前だけでほとんどの用事は済んでしまうほど便利な街となっています。
どんな飲食店がある?(1km圏内)
溝の口に多い飲食店は和食(216件)です。次いで多いのが、居酒屋(171件)で、この2つが大部分を占めています。その次に多いのがバー(55件)とカフェ(54件)で、ほぼ同じくらいの割合で存在しています。ちなみに和食の中では、焼き鳥屋が56件と多い傾向にあります。
どんな業態が出店チャンス?
溝の口に出店チャンスがあると考えられるのは、『和食』や『居酒屋』の業態です。繁盛しているお店の近くには同じように客足の途絶えない人気店が多くなる傾向があります。人気店の近くに新規店舗を構えることで店のクオリティーも高まっていくでしょう。
どんな客層?
【平日/昼】
駅周辺が商業地域となっており、オフィスや行政機関も多い溝の口は、昼間は近隣のビジネスパーソンや地域住民たちで賑わいます。メニューは1,000円以下というお店が多数のようです。
【平日/夜】【土日】
平日夜は仕事帰りのビジネスパーソンたち、オフィスや行政機関がお休みになる土日は、地域住民や買い物に来た近隣住民などがメインターゲットとなります。メニューは3,000~4,000円が平均的です。
人口特性
溝の口のある川崎市高津区の総人口は1,515,607人(2018年)です。その中でも、世帯数は727,167世帯となっています。高津区の人口は年々上昇傾向にあり、5年前の2012年からは総人口で67,411人、世帯数で48,857世帯も増加しています。
乗降人数
溝の口駅には東京田園都市線及び大井町線が乗り入れています。2017年田園都市線の乗降人数は156,315人で、同線内27駅中2位となっています。また、大井町線は55,485人で、同線内16駅中4位となっています。
溝の口の店舗賃料相場
溝の口の店舗賃料は、月に20~40万円という方が圧倒的に多く、こちらが全体の58%を占めています。次いで多いのが、20万未満、40万~60万円で共に15%です。平均賃料相場の推移を見てみると2016年以降下降傾向にあります。