商店街がにぎやかな上質な住宅街
「西荻窪駅」は、中央線沿線の中でも隠れ家的雰囲気を持つ“日常的”なエリアです。言い換えれば、観光名所がほとんどない、住む人のための住宅街です。周辺には、上質な住宅街も広がっています。また、文化人が多く住んでいることでも有名な街です。住宅街中心では寂しいのでは?と思われてしまうかもしれませんがそうではありません。駅周辺には商店街が広がり、とてもにぎやかな一面を持っています。
西荻窪駅のアクセス


西荻窪は、JR中央線とJR総武線の2つの路線が使える利便性の良い駅です。平日は中央線快速が止まり、新宿駅や秋葉原駅、東京駅まで乗り換えなしでアクセスすることができます。さらにバス路線が11もあり、東京都内各所へ気軽に行けるのもうれしいポイントです。
住心地がよい活気にあふれた街
西荻窪はおしゃれなスポットも多く、活気にあふれた街です。飲食店が多く、落ち着いた住宅街が広がっているので住みやすいとファミリー層からも人気があります。
古くからある街だからこそ、商店街が多いのも西荻窪の特徴です。駅北口から南西へと伸びる「一番街商店街」は、バス通りにもなる広めの商店街です。一方の南口は夜の街の様相を呈しており、正面の「仲町通」はアーケード付きの短い商店街となっています。通りには居酒屋が多く、最近では店の入れ替わりも目立つようになってきました。
このように、同じ西荻窪駅でも、南口と北口では雰囲気が異なるのが特徴です。
南口

南口は飲食店や西荻南口商店街があり、昭和の雰囲気にあふれています。カレー屋など、外国の料理も味わえるスポットもあるので、食事には困らないでしょう。また住宅街の中にもパン屋が多く、パン屋巡りをする人もいます。
南口の「柳小路」も個性ある店が密集した通りですが、ここは「仲町通」に比べると昭和の雰囲気が残るディープなエリアとなっています。タイ料理の名店「ハンサム食堂」、韓国料理の「トヤジ」など異国の香りがするのも特徴で、毎月第三日曜には「柳小路 昼市」も開催されています。そして同じ第三日曜の8時~11時まで開催される「神明通り あさ市」も有名です。約40年もの歴史を持つこのあさ市は、わざわざ遠方から訪れる人も多く、毎回400ものブースが立ち並び、盛り上がりを見せています。
北口

北口にはロータリーがあり、西荻マイロード商店街に続いています。低層マンションが多く、「桃井原っぱ公園」など自然豊かな公園もあるので落ち着いた雰囲気です。
その他、駅北口前より北へ延びる「西荻北銀座商店街」、中央線の高架下に立地する「西荻窪マイロード」、北口前に広がる「伏見通り商店街」など、西荻窪には、昔ながらの商店と新規出店の個人飲食店が混在した23もの商店会が存在しています。
どんな飲食店が出店チャンス?
住宅が多いことから、日常食であるパンを求める住民が多いことは言うまでもありません。ただ同質化しやすい業態だからこそ、ハード系パンやベーグルなどの専門化や看板となる商品を打ち出しすなどして差別化を図る必要があります。また、おしゃれなカフェやアンティークな雰囲気があるお店も好かれるでしょう。ノスタルジックな雰囲気がある地域なので、昔懐かしい居酒屋や、定食のお店も狙い目です。
西荻窪界隈は近年注目を集める住宅地であるほか、昔から住むお年寄りから、都内外から住み良い住環境を求めて引っ越してきた若い世代まで幅広い世代が居住しています。そのため、こうした地域性に合わせ、老若男女が楽しめる商品の開発など、地域に根ざした店舗運営を心掛けることが重要な要素と言えます。