
南口:駅のホームが見下ろせるほど高台に設置されている出口。規模は小さいですが、大ヒットアニメ映画のワンシーンにも使われた道が目の前にあります。

- 田端は東京都心部を環状で走る山手線と、埼玉や神奈川方面へと向かうことができる京浜東北線の2路線が乗り入れる駅です。この2路線は田端駅から始まって、品川駅まで並列して走っているのが特徴です。また、京浜東北線は10:30頃〜15:30頃に快速運転を行っていて停車駅と通過駅に注意しなければなりませんが、田端駅には曜日に関係なく停車します。
- 山手線の中で唯一の踏切があることや新幹線の車庫があるなど、鉄道ファンに人気の街として知られていましたが、最近では大ヒットアニメ映画のワンシーンに周辺の風景が取り上げられたことで「聖地巡礼」する人も増え、スポットライトを浴びる機会も多くなってきました。
- 「田端」という地名の由来はその名の通り「田んぼの端」から来ております。「田畑」と記載されている資料もあり、田んぼや畑が多い地域であったことが分かります。街の歴史を紐解いてみると、「文人」と縁の深い関係にあるようです。江戸時代までは江戸からほど近い閑静な農村が広がっていましたが、明治期に入ると東京美術学校(現在の東京藝術大学)ができたことにより若い芸術家が田端の地に移り住んできました。後世に名を遺すこととなる画家や陶芸家が田端で暮らしていたことを契機に作家や詩人も住むようになり、次第に「芸術家の集まる街」となっていきました。
- のちに芥川龍之介や萩原朔太郎もこの地で暮らし執筆活動・創作活動に励んだと言われています。現在、田端駅の近くに田端文志村記念館では、こうした文士・芸術家たちの作品、原稿、書簡等の展示資料を見ることができます。
- 駅周辺の飲食店数は、隣駅の駒込駅や西日暮里駅と比較すると少ないようですが、ラーメン店や居酒屋、回転寿司店など駅近くで営業する人気の店もあります。業態別で見ると「フレンチ」の出店が目立ちます。