街の東側には隅田川が流れ、西側は歴史と伝統の残る人形町エリアと隣接する日本橋浜町。人形町と共に東京有数の「粋な街」のイメージが定着しています。辺り一帯は大型複合施設・雑居ビル・住居・公園が入り交じり、碁盤目状に区画整理された街並みが特徴的です。都営新宿線が乗り入れる浜町駅は歌舞伎で有名な明治座や、中央区最大の面積を誇る浜町公園の最寄り駅として利用されています。


- 駅周辺はビジネス街の側面を持ちますが、大規模オフィスタワーが林立するというわけではなく、中小のオフィスビルが集まっています。浜町駅自体の利用者数は23,000人程度ですが、都営浅草線・東京メトロ日比谷線が乗り入れる人形町駅まで650M、東京メトロ半蔵門線が乗り入れる水天宮前駅まで800Mの距離にあり、徒歩で駅間を移動することができます。都営新宿線が乗り入れる浜町駅と合わせ3駅4路線が利用できる利便さから、近年ではマンション建設が活発化。住宅街としての側面も持つようになりました。「SUMMO」が2020年1月に発表した『首都圏駅別マンション密度ランキング』では物件数ランキングで1位を獲得しています。
- 江戸時代の浜町界隈は広い敷地を持つ武家屋敷の並ぶエリアでしたが、明治時代に入るとその広大な屋敷は料亭に姿を変えました。格式のある飲食店が建ち並び、料亭文化が花開きました。最盛期には100軒にものぼる料亭が集まっていたようです。同時期に歌舞伎の劇場として有名な明治座が創業されました。簡易的な小屋で芝居を行っていた創業当初から関東大震災や第二次世界大戦など幾たびもの災厄に見舞われながらも、その都度再建され復興を遂げてきました。現在の明治座は、1993年に完成した18階建てのオフィスビルの中核に位置する形で公演を行っており、東京で最も長い歴史を持つ劇場として多くの観客を魅了しています。
- 飲食店に焦点を当てると、通りやエリアごとにまとまった”飲食店街”はありませんが、人気店・有名店が点在して営業しているのが浜町周辺の特徴です。駅から徒歩7分の距離にあるトルナーレ日本橋浜町の周辺にも人気の飲食店が出店しており、中にはミシュランガイドにも掲載され、土曜日にも行列のできる店もあります。人形町エリアにかけては老舗の洋食屋や和菓子もあり、歴史あるグルメを堪能することができます。