
高輪口:タクシープールが目の前にあります。品川プリンスホテルをはじめとしたシティホテルが集まるエリアに近い出口となっており、それより西は高輪や白金台といった高級住宅街が広っています。路面店の飲食店は少なく、多くはホテル内や商業施設内で営業しています。

- 山手線の駅の中でも指折りの規模を誇るビッグターミナル駅「品川」は、JR線・東海道新幹線・京急線の3社6路線が利用できます。陸路の長距離移動に便利な新幹線と、羽田空港に約20分でアクセス可能な京急線が利用できるため、交通の要となっている街でもあります。交通利便性の高さから、駅周辺、特に港南口側では高層ビルが集まっており、その様相は摩天楼群であるかのようです。
- 今でこそ、大規模な超高層ビルが林立する風景が広がる品川ですが、1990年頃までは高層ビルはあまり建っておらず、新幹線の車両基地や貨物置場として利用されている土地も多くありました。大きな変化を遂げたのは「品川インターシティ」をはじめとした高層ビルの建築で、続いて「品川グランドコスモス」や「品川イーストワンタワー」が建てられました。2003年には東海道新幹線の品川駅が開業し、現在のようなビジネス街へと発展する足掛かりとなりました。
- 品川エリアの歴史を江戸時代まで遡ると、現在の港南口側には陸はなく東京湾が広がっており、高輪口側には武家屋敷が広がっていました。港南方面は明治時代初期から徐々に埋め立てが始まり昭和に入るまでに陸地が形成されていきます。高輪口側は明治維新後、民間への払い下げによって高級住宅街として利用され、1953年にグランドプリンスホテル高輪が完成した後は、プリンスホテルグループが駅前の好立地エリアに進出していきました。
- 品川駅周辺の飲食店は、駅ビル内やホテル内などの施設内に入居している店が中心です。港南口側では、路面の飲食店は比較的多く集まっていますが、エリアの就業人数と飲食店数のバランスが釣り合っていない印象を受けます。有名企業のオフィスが密集しているため、平日のランチタイムにはいわゆる「ランチ難民」が発生しているようです。飲食店ができるビルや区画自体はあまり多くはなく、空中階にも大手チェーン店がひしめくように出店しています。