
南口:高円寺パル商店街や高円寺ストリートに近いことが特徴的な出口です。若者人気の高い古着屋も多く集まっており、土日にはショッピング客で賑わっています。


- 「なみじゃない、杉並!」をキャッチコピーに杉並区の魅力を発信しているJR中央線高円寺駅~西荻窪駅の中でも、高円寺は若者に人気の街としてメディアに取り上げられることもあります。高円寺の魅力はたくさんありますが、都心(山手線方面)へのアクセスが良いこと・単身者向けの賃貸物件が豊富なこと・古着屋やカフェが充実していることが若者の心を掴んで離さないポイントだと考えられます。高円寺エリアには大きな商業ビルはないため、地元住民は駅南北の各出口から伸びている商店街で買い物を済ませており、日中・帰宅時間帯ともに多くの人が行き交います。一つの街で衣食住を完結できる人気のある街です。
- そんな若者に人気の街、高円寺といえば毎年開催される「東京高円寺阿波おどり」が非常に有名です。初開催の1957年には一商店街の行事として始まった小さなイベントでしたが、みるみる知名度を上げていく阿佐ケ谷の「七夕祭り」に負けじと、地元住民や商店街・自治会が協力しあうことで次第に規模が拡大していきました。現在では踊り手が約1万人、見物客が100万人以上が参加する超ビッグイベントとなりました。(引用-東京高円寺阿波おどり振興協会)
- 高円寺という地名は、現存する「宿鳳山高円寺」が由来であるとされています。江戸時代初期までは小沢村と呼ばれていましたが、徳川家光が村内にある宿鳳山高円寺を何度も訪れたことから、地名として定着していったようです。隣駅の阿佐ケ谷と同じように、関東大震災で住居を失った被災者が高円寺エリアに移り住んだことから新興住宅街となり、次第に商店が増えていきました。第二次世界大戦後は復興する過程で闇市が発達しましたが、これがJR線の高架下にある「高円寺ストリート」の原型となっています。
- 街は駅を隔てて南北に分かれており、大小17もの商店街が存在しています。北は「高円寺純情通り商店街」、南は「高円寺パル商店街」がメインストリートとなっており、多くの店が軒を連ね、買い物やグルメを楽しむ方が行き交います。また、住宅地へと向かう生活導線として使用する人も多く、平日・土日祝日ともに人通りがあります。南北のエリアで人通りの差はあまりないようですが、古着屋の多い南側では若者が男女問わず街を歩いているのを見かけます。駅前では大手企業の運営する飲食店も多いですが、少し離れた所にはこじんまりした隠れ家風のカフェや居酒屋などが営業しています。