
A2:人形町通りに面しており水天宮前駅に近い出口です。急な階段が設置されています。閉鎖中のA1出口に代わり、現在はこの出口が甘酒横丁の最寄りです。
- 人形町は日本橋地域でもほぼ中央に位置する街です。三越前や茅場町エリアと隣り合い、碁盤目状に区画された街づくりがなされています。駅周辺はビジネス街の側面を持ちますが、大規模オフィスタワーが林立するというわけではなく、中小のオフィスビルが集まっています。大規模な再開発がわずかしかなかったため昔ながらの街並みが維持されており、特に甘酒横丁では江戸時代から続く伝統工芸店や老舗の飲食店が現在も営業しています。それらを目当てに、土日は買い物客や観光客で賑わうため、駅周辺のオフィスに勤めるビジネスマンだけでなく国内外から訪れる観光客の集客も見込める街となっています。
- また、2000年ごろから住宅街としての特徴も持ち始めました。日本橋エリアは賃貸・分譲のマンションが多く、その要因の一つは、鉄道アクセスの良さだと考えられます。人形町駅も2社2路線が乗り入れており、東京メトロ半蔵門線水天宮前駅、都営新宿線浜町駅まで徒歩圏内で向かうことができるなど、住居を探す方にとっても魅力的な街として認知されています。
- 江戸時代以前、この辺り一帯は湿地が広がっていましたが、徳川家康が湿地の改良、および街づくりに着手しました。人形町はその際に誕生した街です。「人形町」という街の名前は、江戸時代に人形を取り扱う人が多く住んでいたことが由来とされています。明治時代に入ると、武家屋敷の建っていた土地が民間に払い下げられ、その土地は料亭や格式高い飲食店に生まれ変わり、現在の人形町につながる料亭文化が醸成されていきました。
- メインストリートの人形町通り沿いには大手チェーン店を中心とした飲食店の出店が多く見受けられます。対して、浅草にルーツを持つ「人形町今半」、親子丼発祥の店と言われている「玉ひで」、大正時代創業の「喜寿司」といった歴史のある名店と言われる店は一本裏に入ったところで営業をしており、表通りには面していなくとも人気のある店が多く集まっていることが特徴として挙げられます。また、駅周辺には企業のオフィスが集まるため、ランチ営業をしているお店も多いです。