
南口:現在建設中の貿易センタービル南館の近くに出る出口。規模は大きくない出口ですが、金杉橋北・南交差点方面へ向かうのに便利なため多く方が利用者します。

- 山手線の中でも東京湾のそばに位置する浜松町は、隣接駅(新橋駅・田町駅)と同じく大企業のオフィスが集まるビジネス街に属してます。
駅周辺から竹芝ふ頭にかけて世界貿易センタービルなどの高層ビルが建ち並ぶ無機質な風景が見られる一方で、旧芝離宮恩賜庭園や浜離宮恩賜庭園、芝公園といった緑の生い茂る庭園・公園も徒歩圏内にあるのが特徴です。浜松町駅はJR線と東京モノレールが乗り入れる他、都営地下鉄線大門駅との乗り換え駅としても利用されています。多くのビジネスマンが行き交う浜松町は、高い飲食需要があります。 - もともとこの辺りは海岸や海でしたが、1603年ごろから埋立てによって土地が造られ、城下町として整備されていきました。埋め立てられた新しい土地には、徳川家と関係の深い増上寺の関係者などが住居を構え、そこから街が形成されていきました。増上寺には歴代将軍15名のうち6名のお墓があることからも分かるように、徳川家は増上寺を葬礼・仏事を営む菩薩時として利用していたようです。
同時期、現国道15号(新橋~横浜間は「第一京浜」と呼ばれます)が東海道と定められたため、通りには多くの商店が軒を連ねるようになり大名屋敷や商店が集まる「江戸の町」として機能するようになりました。
また、「浜松町」という名前が付いたのもこの頃のようで、当時、辺りを治めていたの権兵衛という名主が静岡県浜松市の生まれであったためという説が現代まで伝わっています。統治者の出身地が地名として定着するという珍しいケースです。 - 2019年1月29日、日本生命浜松町クレアタワーが開業しました。世界貿易センタービルと並ぶように建設された地上29階、地下3階建ての高層ビルは、オフィスフロアやカンファレンスフロア、飲食フロアの他、クリニックや銀行などのテナントで構成されています。
ビル目の前の道もきれいに舗装されたため、歩道が広く非常に歩きやすくなりました。また、ランドマークの役割を担っている世界貿易センタービルも建て替え計画があります。2020年から解体がスタートし、2024年に本館と南館の2つに分かれた複合ビルとして生まれ変わる予定です。ビルの再開発で、大きく生まれ変わろうとしている浜松町に熱い視線が注がれています。